アメリカのアップルと韓国のサムスン電子が特許を巡って争っている裁判で、アメリカの連邦地方裁判所は、スマートフォンなどに文字を入力する際の自動修正機能に関して、サムスンがアップルの特許を侵害したとする略式判決を言い渡しました。
アップルとサムスン電子が特許を巡って争っている一連の裁判のうち、アップルの「iPhone5」やサムスンの「ギャラクシーS3」など、両社の主力機種に関する特許を対象にした陪審による審理が、3月にカリフォルニア州の連邦地方裁判所で始まる予定で、すでに大きな関心を集めています。
これを前に連邦地裁は、スマートフォンなどに文字を入力する際につづりの間違いを自動的に修正する機能については陪審の審理は行わず、このほど、サムスンがアップルの特許を侵害したと認定した略式判決を言い渡しました。
サムスンは「判決には失望しているが、陪審による審理では当社の主張が認められるものと信じている」とコメントしています。
アップルとサムスンの首脳は、3月からの審理を前に和解に向けた交渉を行うことにしていて、その結果にも注目が集まりそうです。
今回とは別の裁判で、カリフォルニア州の連邦地裁の陪審は去年11月、アップルの特許を侵害したとして、サムスンに対して日本円で970億円にのぼる巨額の賠償を支払うべきだとする評決を出しています。
NHKニュース: 2014年1月23日 9時45分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140123/k10014698231000.html
[PR]
ツイート