2014年2月12日水曜日

フィギュアスケート ソチ五輪の楽しみ方|曲が分かれば見方が変わる

ソチ五輪が毎日報道されています。2月14日からは、日本の選手が出場するフィギュアスケートの男子、女子、ペアなどがスタートします。「4回転ジャンプ」や「トリプルアクセル」などが楽しみです。フィギュアスケートのソチ五輪をテレビで楽しむのに、ショートプログラムやフリーの楽曲に注目するのもいいですよ。なぜその曲を選んだのか?とか、曲に込めた思いなどを知ることで、フィギュアスケートのソチをより深く観戦で
きるはずです。
【フィギュアスケート ソチ五輪 男子シングル】
羽生結弦~「ロミオとジュリエット」
羽生結弦は、世界選手権で銅メダリストになった、ディカプリオが主演した映画「ロミオ+ジュリエット」のサウンドトラックじゃなく、今回の、フィギュアスケート ソチ五輪では、映画は違うが、再び「ロミオとジュリエット」(オリビア・ハッセーの映画のサントラ)を選んでいます。4年間のすべてと、2種類の4回転に挑戦します。後半の難しいジャンプにも、負けずに挑んでいく姿が曲と重なり合います。そんな、羽生結弦を応援しましょう。

町田樹~「エデンの東」、高橋大輔~「ビートルズ・メドレー」
町田樹が、シーズン初めの会見で「ティムシェル(自分の道は自分で切り開く、という意味)」というスタインベックの小説「エデンの東」から引用した言葉をテーマにしています。ショート「エデンの東」フリーの「火の鳥」も、足の運びと腕の動きがとても丁寧です。高橋大輔のショートは、氷上に生み出す世界感が素晴らしいです。ショートで使う曲に問題が出たが、高橋大輔が「いいな」と思い、「希望を感じた」という曲の強弱に合わせて彼は動きの質を変えていくと思います。ジャンプの回転数も大事ですが、今回は、ただただ感じてみてください。

高橋大輔のフリーは「ビートルズ・メドレー」。始まって3分半くらいのところに注目してほしいと語っています。ギターの弦をつまびくようなメロディに変わって3回転フリップ。長い時間じゃないので注意して見ましょう。氷に接している右足が、「S」字を描きます。その後一回転して、感謝の気持ちを表す。最後のスピンが終わると、リンクを大きく回ります、最後の高橋大輔に期待しましょう。

ライバル、パトリック・チャンは「四季」
世界選手権を3連覇しているパトリック・チャン(カナダ)は、その滑りがほかの人たちより一段なめらかで端正です。フリーにヴィバルディの「四季」を使っています。もう1人注目して欲しいのは、ロシアのエフゲニー・プルシェンコ。過去12回の手術を行っているそうです。ロシアでの初めてのソチ五輪で、フリー「ベスト・オブ・プルシェンコ」総集プログラムだそうです。

【フィギュアスケート ソチ五輪 女子シングル】
浅田真央~「ピアノ協奏曲第二番」(ラフマニノフ)
浅田真央は愚痴をこぼさず、言い訳をしない。黙々と日々を重ねてここまで来ました。バンクーバー五輪ではトリプルアクセルを3つ跳ぶということを達成。ソチ五輪では6種類の3回転を跳びたいと言っていましたが、どうなるのか一部始終を見ていたいですね。
浅田真央のフリーは、「ピアノ協奏曲第二番」(ラフマニノフ)。トリプルアクセルを含む6つの3回転。辛苦を乗り越えてソチ五輪まで来た浅田真央。リンクを縦断するステップシークエンスでどんな表情か楽しみです。

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鈴木明子~「愛の讃歌」、村上佳菜子~「愛のイエントル」
鈴木明子のショートは「愛の讃歌」。自身のスケート人生を重ね合わせたストーリーを見せてくれます。3つ目のジャンプを跳び、スケートの喜びを取り戻すパートで、伸びやかに進んでいく鈴木明子。19歳で初出場となる村上佳菜子は、ショートの「Violin Muse」も、フリーの「愛のイエントル」も、ドラマチックで深みが有ります。ジャンプが少しずつ決まると身体の伸びやかさが増していき、終わった瞬間、笑顔がこぼれます。全力でがんばっている姿に感動します。

キム・ヨナ~「アディオス・ノニーノ」、ユリア・リプニツカヤ~「シンドラーのリスト」
ライバルのキム・ヨナのショート「Send In The Clowns」も、フリー「アディオス・ノニーノ」も、自分の好きな、音楽を感じる曲で、自分が気持ちよく現役を終えられるように、そう考えて選んだみたいですね。ユリア・リプニツカヤは、人生すべてをスケートにかけてきた15歳です。今シーズン女子シングルの最高点を出したヨーロッパ選手権では足はガクガク震えていたらしいです。赤い衣装を身に着けるフリーの「シンドラーのリスト」は、スケートだけの日々の結晶ですね。

【フィギュアスケート ソチ五輪  ペア、アイスダンス】
高橋成美&木原龍一のペア。団体でもショートとフリーに出ていました。フリーの「レ・ミゼラブル」はドラマチックに盛り上がります。

優勝候補は、タチアナ・ヴォロソジャール&マキシム・トランコフとは、アリョーナ・サフチェンコ&ロビン・ゾルコヴィー。

アイスダンスの日本代表は、キャシー・リード&クリス・リードの姉弟カップル。2度目の五輪ですね。五輪予選大会前にクリスが右膝の半月板損傷という大ケガ。演技中に「痛い、痛い」とうめきなら手に入れました。この場にいられることに幸せを感じながら滑るでしょう。フリーの「Shogun」は、クリスが将軍になっていくストーリー。姫であるキャシーが、戦って負傷してまた戦いに出ていくクリスを助けていく。

【スケート靴にも注目!?】
靴はブレードを付けると1kgくらいです。靴は職人による手作り。難しいジャンプが増えたことで、軽量化されたタイプのブレードをはく選手が増えています。

横からだとブレードは、M字のように見えます。これは、カーボンファイバーを使って鋼鉄部分を減らして軽く、さらに強度も高めたものだそうです。浅田真央のほかに、羽生結弦、村上佳菜子、カロリーナ・コストナーなどがこのタイプのブレードを使用しています。

ほかにも、ピンクやブルーなどの色のついたブレードもあるが、五輪に出るようなトップ選手ではほとんど見かけません。

[参照元]http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20140207/1055020/?ST=life&P=7

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